リビングと同じように白を基調とした寝室は清潔感があり、電気が消えていてもどこか明るく見えた。俺は寝室の明かりをつけて抱きかかえたの体をベッドの上に丁寧に横たえると、羽織っていた上着をベッドサイドに脱ぎ捨て、ベッドの上で彼女の体をまじまじと見つめた。

白いシーツの上に柔らかな焦茶の髪がふわりと広がり、露になった首筋は細く白い。ざっくりと肩の開いたニットは僅かに乱れ、その裾から覗く裾の捲くり上がったミニ丈のスカートも、触り心地の良さそうなすべすべした太腿を大胆に晒している。頬を紅潮させて視線を逸らすのその色っぽい表情に、俺はごくりと生唾を飲み込んだ。

ちゃん…」

手を伸ばしてその顎先をとらえると、そっと身を屈めて小さな唇にキスを落とす。唇を辿って顎先にキスを落とし、そして露になった首筋に鼻先を擦り寄せた。肺一杯に深く息を吸い込めば、どこか懐かしく柔らかな肌の匂いが鼻先をくすぐる。俺は首筋に鼻先を埋めたまま、唇が微かに触れる距離で囁いた。

「すげぇ良い匂い」
「えっ…何もつけてないよ?」
「はは、」

手を滑らせてその肩を撫で、そしてふっくらと柔らかそうな胸をニットの上からそっと撫でる。感触を確かめるようにやんわりと揉むと、頭上の彼女から小さく吐息が漏れたのがわかった。

「あっ…」

押し返すような柔らかな膨らみの感触と甘い吐息に、徐々に俺の息も荒くなる。しばらく洋服越しに愛撫したあと、俺はそろそろと手のひらを滑らせて、彼女のニットの中に手を滑らせた。中に着ていたキャミソールも捲り上げ、下着越しに胸の膨らみを撫でれば、下着の装飾の感触と共に、弾むような柔らかな裸の胸の感触がそこにあった。

「やっ…あ、」

(…柔らけぇ)

下着の上から手のひらで感触を確かめるようにやんわりと触っていたが、やがて堪えきれなくなり、背中に手を回して下着の留め具を手早く外す。ぷつんと小気味良い音を立てて、彼女の胸を押さえていた下着が胸の上に浮いた。俺は彼女の腹を撫でながらその隙間に手を滑り込ませると、ふんわりと柔らかい乳房を手のひらで中央へ囲うように押し上げる。手のひらが敏感な突起を掠めたからか、の唇から上擦った声が漏れた。

「…ぁ、」

僅かな反応を見逃さず、乳房をゆっくりと撫でるように愛撫しながら、さりげなくもう一度、指の腹でわざと乳首を掠めてみる。すると覿面、組み敷いている彼女の細い腰がびくっと反応した。震える体をあやすように細い鎖骨に口付けながら、柔らかな乳房の頂点にある敏感な突起をゆっくりと指の腹で擦る。にわかに彼女の唇から甘い声が漏れ、そして頼りなげに内腿をすり寄せた。

(可愛いな…)

俺は身を起こすと、彼女の纏っているニットとキャミソールに手をかけて、そのまま頭から袖を抜いた。胸の上に浮いていた下着も、ニットの袖と絡んで一緒くたになって彼女の肌から離れる。寝室とはいえ、突如として明かりの下に裸の胸が晒されて、はたちまち頬を赤らめると、慌てた様子で身を起こす。そして俺の腕をすり抜けるようにしてベッドから降りようとしたので、俺はその腕を掴んで引き止めた。

「で、電気、消すから…!」
「駄目っすよ。ちゃんと見たいんで」
「だって、見せられるほどスタイル良くないから…」
「そんなことないって」

腕を掴んだままごく間近な距離で見下ろせば、きめ細かいしっとりとした肌に、ふっくらと柔らかそうな乳房、滑らかな腹のライン。先程の愛撫で若干反応している乳首も綺麗な薄桃色で、こうして見ているだけで若干下半身に来る。

(ぱっと見そうでもねぇんだけど、脱がすとすげぇえろい体してんだよな…)

…正直、そのギャップがたまんねぇ。

まじまじと見つめる俺の視線に気付いたのか、は頬をますます赤く染めると、「だ、だめだってば」と足元の布団を手繰り寄せて体を隠そうとする。俺はその手を素早く制すと、彼女の腕をとらえたまま、再びベッドにその体を押し倒した。

「…このまま写真にでも撮っときてぇくらいだけど」
「えっ!…だ、だめだよ?」
「わかってるって」

本気で慌てた様子を見せる彼女に少し笑いながら、俺はしっとりと吸い付くような内腿に手のひらを滑らせる。そしてそのスカートに手をかけると、それも彼女の脚から引き抜いた。殆ど体を隠すものがなくなり、は身をよじって俺の胸の下に隠れようとする。俺は彼女をしたいようにさせてやりながら、その内腿を撫でた手のひらでそっとその脚を開かせると、下着に覆われたふっくらとした裂け目にそっと指の腹を這わせた。

「あっ…あ、…やっ…」

下着越しに裂け目の感触を確認するようにゆっくりと指の腹を使って敏感なところを撫でると、先程とは打って変わって彼女の声が女のそれになる。彼女の首が小さく仰け反ったのを確認すると、俺は身を屈めて彼女の乳房の頂点に舌を這わせた。

「あっ!…ぁ…」

突起の周囲を辿るように舌を這わせながら尖らせた舌先で先端をくすぐり、そして唇で食むようにしながら小さく吸い上げる。びくっと腰が震えるように跳ね、もどかしそうに内腿が擦り合わせられた。下着の裂け目を撫でる指の腹が、僅かにしっとりと濡れてくる。指先で確認するようにゆっくり裂け目を撫でながら最も敏感な部分を探り当てると、そこを指先でくすぐるように少しだけ擦ってみる。すると、たちまち甘い嬌声が響いた。

「やっ…あんっ…ぁ」

俺は体を起こすと、最後に残った彼女の下着をずり下げて、そして脚から引き抜いた。必然的に片脚が僅かに持ち上がり、小さな谷間が俺の目の前に晒される。俺は開かれた彼女のしっとりした内腿を手のひらで撫でると、膝裏に手を入れて、そしてそのままぐっと押し開かせた。

「き、城戸さん…っ」
「いいから」

開かせた脚の隙間に肩を入れると、俺は身を屈めて彼女の敏感なところを直接指の腹でなぞった。小さく柔らかな裂け目はしっとりと濡れて、入り口は僅かに潤び始めている。しかし、こうして繋がるのも久しぶりだし、ただでさえのここは小さい上に、えらいことんなってる俺のあれが入ろうもんな恐らく痛いに違いない。辛い思いはさせたくないし、泣かせたくない。俺は指先で裂け目をほんの少しだけ広げると、奥に覗いた敏感な突起に舌先を這わせた。

「えっ…あっ…や、やだ!城戸さ…っ、ああっ」

敏感なところを擽るように舌先でちろ、と舐めると、広げた裂け目がきゅっと収縮するのがわかった。きゅんと波打つ肉壁に誘われるように、俺は濡れた裂け目を指の腹でゆっくりとなでながら、指先で少しだけ入り口を引っかく。すると、たちまち透明の蜜が俺の指を滴ってとろりと溢れ出した。

(ちゃんと感じてんだな…)

舌は敏感なところを擽ってやりながら、指は蜜を掬うように入り口で出し入れして少しずつ奥に進めていく。少し奥に入れては引き、そして再び指を進める。彼女の中は熱く狭く、そして舌の刺激によってきゅうきゅうと指を締め付けてくる。俺は彼女の敏感なところに唇を寄せて軽く吸い上げながら、指を付け根までゆっくりと奥へと押し込む。は溢れる甘い声を押し殺しながら、細い腰をびくびくと小刻みに震わせていた。

「あっ…あぁ…やぁ…っ」

突きこんだ指を前後にゆるゆると動かすたびに、濡れた粘膜がくちゅ、と水音を立てる。俺は体を起こすと、柔らかくほぐれた彼女の裂け目に視線を落とした。少し引き抜けば、繋がったところからは透明の蜜がとろとろと溢れ、俺の指の付け根まで蜜がぬるりと絡んでいる。前後に動かしてやるたびに、中の肉壁はきゅんきゅんと俺の指を規則的に締め付けた。

(そろそろ…)

ゆっくりと彼女の中から指を引き抜くと、絡んだ蜜がつうと滴って落ちる。俺は纏っていた黒いワイシャツを脱いでベッドサイドに放ると、スラックスのベルトに手をかける。カチャ、と音を立てて金具を外してスラックスのジッパーを下ろすと、下着の中で自分の一物がはち切れんばかりの勢いで天を突いていた。事務所に寝泊りする生活が続いたこともあって禁欲状態だったとはいえ…腹に反り返るほど勃起したそれに俺自身も少なからず驚いていた。

(…俺、中学生かよ)

「…ちゃん、そろそろ挿れていい?」
「うん…、」

まだ下半身が疼いているのか、白い内股を頼りなげにもじもじとすりよせながら、はうわ言のように小さく呟いた。俺は脱ぎかけたスラックスのポケットから財布を抜き、中に忍ばせてあった避妊具を抜き取ると、袋を破いて取り出し、己の屹立したそれに手早く装着する。そしてベッドの上で目を閉じてうっとりとしているの顔の両側に肘を突くと、そっと体を屈めて薄い瞼に唇で触れた。閉じられていた長い睫毛がふっと持ち上がり、そして熱に浮かされたような潤んだ目が俺を見つめ返す。ほのかに紅潮した滑らかな頬にもそっと唇で触れると、俺はそっと彼女の膝を抱え上げて、反り返るほどに勃起した楔を、甘い蜜が滴る濡れた狭い裂け目にそっと合わせた。

「…ちゃん」
「うん、」
「…好きっす。マジで、すげぇ惚れてます」
「…わたしも、好き」

小さな唇が紡いだ甘い“好き”の言葉に、反り返った一物が更にどくりと脈を打つ。…全く、どうしてこんなに可愛いんだか。細い首筋に顔を埋めて、胸の高鳴りを落ち着けるように一度深呼吸すると、俺はゆっくりと体を起こして、そして彼女の小さな谷間に屹立した一物を擦り付ける。小さな谷間からとろとろと溢れる透明の蜜を敏感な先端で掬い取るように動かしたあと、ゆっくりと角度をつけて、狭い裂け目を押し広げるように先端を押し込んだ。

「んっ…うぅ、」
「っは…、」

熱くぬるついた狭い肉壁に押し込んだ先端がきゅうっと切なく締め付けられて、途端に強い快感が背筋を一気に駆け上がった。本能的に突き入れたくなる感覚を必死に抑えながら、俺は肩で呼吸を整える。全身の感覚が一点に集中したように、彼女の中に入った部分が蕩けそうに熱い。俺は彼女の膝裏を抱える手のひらにぐっと力を込めると、快感にも苦悶にも思える表情を浮かべて浅い呼吸を繰り返すにそっと声をかけた。

ちゃん、平気?」
「うんっ…大丈夫、」
「ごめん…もうちょっとだけ、我慢して」

「力抜いて、ゆっくり息吐いて…」と彼女の耳元にそっと囁くと、彼女はこくりと頷いて、必死に呼吸を整える。そして彼女の唇が小さく息を吐いた瞬間、そこに合わせて俺は彼女の中にゆっくりと腰を沈めて、反り返ったそれを奥まで押し込んだ。

「っく、…」
「あっ…あっ…、や、あ、あぁっ」

薄い避妊具に包まれた一物が根元まで彼女の裂け目に飲み込まれた瞬間、彼女の腰がびくっと跳ね、抱えていた彼女の膝下が反射的にぴんと突っ張る。と同時に、俺の一物を飲み込んだ肉壁が小刻みに震えるように何度も繰り返しぎゅうと俺の芯を締め付け、再び背筋に強い快感が駆け上がった。

「ああっ!…あぁ…っ、…はぁ、はぁ…っ」
「ッ…」

挿れた途端に絶頂を迎えたのだろう、彼女の細い腰は快楽の余韻に小刻みに震えていた。突き入れた状態のまま腰が浮くような強い快感の波をやり過ごし、俺はの様子を伺いながらゆっくりと腰を引く。引き抜いた反り返った一物には彼女の蜜がねっとりと絡み、繋がった先端部分をつうと伝っていく。その淫靡な光景に目を奪われながらも、俺は視線を上げて、浅い呼吸を繰り返す彼女にそっと尋ねた。

「痛くない…よな?」

は熱に浮かされたようなとろんとした表情で俺を見つめ返すと、薄く開かれた唇で、吐息混じりの上擦った声で俺に返した。

「っ、…お、おっきくて…」
「は…」

彼女の言葉に、脳天がぐらりと揺らぎ、そして下半身の一物が再びどくりと脈を打つ。としては何の気なしに、ただ純粋にそう思っただけなんだろうが、その言葉がどれだけの破壊力を持つかなどきっと知る由もない。俺は彼女に覆いかぶさるようにその顔の両側に肘をつくと、突き動かしたくなる衝動を抑えながら、再びゆっくりと腰をゆっくりと進めて、彼女の奥に反り返った一物を押し込んだ。

「あっ…えっ…また、おっきく…っ」
「…だから、さっき言ったでしょ。…“えらいことになってる”って」
「あ…っ、そ、そんな…」

再び根元まで彼女の中に押し込むと、俺は体を屈めて彼女の顔を覗き込む。苦悶にも似た甘い表情で俺を見上げるその鼻先にそっと鼻先をすり寄せると、唇が触れ合う距離で低く掠れた声で囁いた。

「…そりゃ好きな子抱いてんだから、こうもなるって」

苦しそうに眉根を寄せていた表情が、俺の言葉に少しだけ柔らかくなる。俺は笑ったその唇に自分の唇を重ねると、できるだけ奥を突き動かさないように、ゆるゆると腰を浅く前後に動かす。するとたまらなくなったのか、触れ合った唇から小さな甘い嬌声が漏れる。俺はその声を飲み込むようにその唇に舌先を割り込ませると、彼女の薄い舌を絡め取った。

「んっ…んっ、あ…っ、んぅ」
「はッ…ぁ、」

少しずつ規則的な動きに変えると、彼女の熱くぬめった狭い肉壁もきゅうと俺の男根を締め付けてくる。甘い蜜の絡んだ粘膜に蠢くように芯をしごかれ、本能的に奥を求めて腰が動いてしまう。俺はそっと手のひらを滑らせて彼女の腰を撫でると、抱え込むようにその尻を両手で掴む。そして小さな口唇を夢中で貪りながら、少しずつ腰の動きを速めた。

「はっ…あ、き、城戸さ…っ…」

舌先を絡めながら早く浅く突き動かすと、再び彼女の腰がびくっと引き攣れる。できるだけ苦しませたくはなかったが、押し寄せる快感の波に、俺の下半身もそろそろ限界が近づいていた。

ちゃん、ごめ…ッ」
「は…っ、あ…、ああっ!」

手のひらで掴んだ小さく柔らかな尻を腰の動きに合わせてひと揺すりすると、容易く彼女の奥に先端が擦れた。一度そこを突いてしまえば、もう後には引けない。手のひらで小ぶりな尻を掴み、揺すり、揉みながら、の奥を押し広げるようにぐいと腰を突き入れる。突き動かしたい衝動は、もはや抑えが利かなかった。すすり泣くように甘い喘ぎ声を漏らすの中は、もはや嵐のようだった。蜜にぐっしょりと濡れた肉壁にみちみちと苛まれ、先端を熱いぬめりに吸い取られ、そして千切らんばかりにきゅうと締め付けてくる。衝動のままに彼女の奥に深く腰を突き込んだ瞬間、の腰がびくっと跳ね、そして再び白い腹が小刻みに波打った。

「ああっ…やっ…ああぁっ!」
「…は…ッ!…で、出る、ッ!」

彼女の甘い声が一際大きくなったのと、一際強い快感がぞくりと背筋を駆け上がったのはほぼ同時だった。彼女の奥の熱いぬめりに先端を一層強く搾り取られた瞬間、彼女の最奥をぐいぐいと擦り付けていた俺の切っ先は爆ぜた。脳天を突き抜けるような強い吐精の快感に、腰がびくびくと引き攣れる。狭い肉壁にきゅうと切なく締め付けられながら二度、三度と射精を繰り返し、全てを注ぎ尽くした瞬間、俺はほとんど倒れこむようにの体に覆いかぶさった。

「はぁ、はぁ…、ッ、…」

無意識にの名前を呟きながら、その唇に夢中で唇を重ねて貪る。そして投げ出されていた小さな手のひらにそっと手のひらを重ね、指先を絡ませるようにしてお互いの手を握り合った。





 
3ページへ